登山と
感染予防アドバイス

開放的な自然を楽しむ登山ですが、新型コロナウイルス感染予防には万全の対策のうえ臨みましょう。屋外で密を避けることができる登山ですが日々の生活と同じように注意が必要です。登山の一般的な安全対策と併せて感染予防対策においても事前の準備や周囲の人達へ配慮しマナーやルールをしっかり守りましょう。

まずはしっかりと体調を管理する

アウトドアを満喫する登山でも気をつけるべき感染症対策の基本的なポイントは日々の対策と同じです。検温や除菌をはじめ登山前の日頃の生活から体調管理し感染症対策を心がけてください。体調や体温に少しでも異常を感じたら無理はせずに日程の変更など計画の見直しを検討しましょう。体調不良(発熱、咳や喉の違和感、倦怠感、息苦しさ、味覚・嗅覚の異常など)がある場合には登山は避け、療養または医師の相談を受ける等の対応をしてください。また、登山中に体調が優れないと感じたら速やかに下山しましょう。健康管理を怠ることで周囲の人たちに迷惑や負担をかける可能性もありますので十分に注意しながら登山の準備をしてください。

安全な登山計画を立てる

登山コースを検討する際は自分の居住エリアだけでなく目的地エリアの感染症流行の状況や自治体のアナウンスも確認しましょう。また日頃の外出自粛等により運動不足で体力が低下している可能性もあります。自分の身体のコンディションや体力と向き合い、まずは歩行時間の短いコースを選ぶなど適切な登山コースを選択しましょう。自粛による登山者減少の影響などで登山道が荒れている場合もありますので、コースの下調べは入念に行い必ず登山届を提出してください。また周辺施設や公共交通機関を利用する場合は通常通りの営業をしているか予めよく確認しましょう。

一緒に行く登山メンバー

メンバーに体調不良を訴える人がいなければ一緒に登山に行くことは問題ありません。ですが大自然に囲まれた登山でもルートや休憩場所によっては密集・密接となる場面がありますので少人数での登山を心がけましょう。またメンバーに県外の人や感染症流行エリア在住の人、基礎疾患のある人、高齢者がいる場合にはより注意を払ってください。状況によっては近隣のメンバーで近場の山にするなど対策をしましょう。

移動する時の注意

電車やバスなどの公共交通機関を利用する際は同乗者との距離や接触に気をつけて、携帯用消毒液や除菌シートなども用意しておくとよいでしょう。自家用車を使用する場合もマスク着用や換気を忘れずに行い乗り合わせ人数は最小限にし大声での会話も控えてください。

事前準備はしっかりと

登山の際でもマスクや除菌アイテムなど日頃使用している感染症対策品を携行してください。汗をかくこともあるのでマスクは予備も用意しましょう。山小屋や施設を利用する場合には指定されている携行品がある場合があります。普段は貸し出しているものでも持参を推奨している場合がありますので事前に確認をとりましょう。日をまたぐ場合には体温計も忘れずに。

登山中の注意

登山中も周囲の人に配慮し、適宜マスクを着用しましょう。マスクで息苦しさを感じたら無理をせずに休憩し、熱中症、脱水症には十分に気をつけてこまめに水分補給しましょう。また登山中でもソーシャルディスタンス(一般的に周囲2m以上)の確保に努め、メンバー間でのギアや衣類等の共用も避けましょう。もしギアを共用する場合には使用前後にしっかりと除菌をしてください。