群馬県、
その山々の魅力。

国土の約75%を山地が占める日本において、群馬県も約3分の2が丘陵山岳地帯となっており、関東平野の都市部から2,000m級の山岳地帯まで、起伏に富んだ地形が美しい自然を織りなしています。また、東京から高速道路や公共交通を利用し、2時間程度でアクセスできる山域や、歴史ある温泉地も数多くあることから、初心者から熟練者まで登山や山岳観光を身近に楽しむことができます。

「日本百名山」の10%以上が群馬県に!?

例えば、登山者なら誰しも一度は憧れる日本百名山(※1)。群馬県(県境含む)には実に11座もあり、関東では一番多く百名山を有する都道府県ということになります。また花の百名山(※2)、新・花の百名山にも群馬県の名峰が数多く数えられており、四季折々の山行を楽しむことができます。

関東以北最高峰、日光白根山

日本で一番高い山は富士山。では、関東で一番高い山は?と聞かれてもわからない人が多いかも知れません。実は群馬・栃木県境に位置する日光白根山(2.578m)が関東以北で最も高く、日本百名山にも数えられています。丸沼高原からはロープウェイで2,000mまでアクセスできるので、初心者でも安心して登ることが可能です。

日本でたったひとつしかない、
車で往来できない県境

陸上県境において、道路があっても事実上通行が困難という県境もありますが、車道そのものがないのは群馬・福島県境のみ。そこには尾瀬の大自然が広がっており、壮大な湿原や日本百名山の至仏山(2,228m)が鎮座しています。日本の自然保護発祥の地と呼ばれ、まさに高山植物の宝庫として名高い尾瀬には900種類を超える高等植物が確認され、色とりどりの花々が入山者の目を楽しませてくれます。

日本三大岩場として名高い、
クライマーの聖地「谷川岳」

日本百名山にも数えられる谷川岳は、トマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)の二峰に分かれた双耳峰で、日本三大岩場の一つとして世界中のクライマーを魅了し続けてきました。その大岩壁から『魔の山』の異名をとる一方で、初級者から上級者まで変化に富む登山道を有し、ロープウェイを利用すれば初心者でも絶景を楽しむことができます。

全長100kmにも及ぶ日本最長の稜線トレイル

稜線を歩くのは見晴らしも良く、遠くの山々まで見渡せるため、登山の醍醐味のひとつです。群馬県と新潟県・長野県の県境に位置する稜線は約100kmに渡ってつながっており、「ぐんま県境稜線トレイル」として国内最長のロングトレイルとなっています。周囲には様々な名峰があり、周辺の山々との登山道と組み合わせたり、温泉や歴史遺産、観光スポットなども多いので登山と同時に観光を楽しんだり、初心者から上級者まで幅広いレベルでの山歩きが楽しむことができます。
ぐんま県境稜線トレイル

群馬県民に愛される
「上毛三山」と「ぐんま百名山」

関東平野からその雄姿を仰ぎ見ることができる「赤城山」「榛名山」「妙義山」を総称した上毛三山は、文化的にも群馬県民に広く浸透し、カルタの読み札や運動会の組分けにもなる程認知されています。そのように地域の人々から親しまれている身近な山や、信仰の対象として暮らしに密接に関わってきた山も多く、平成13年度から15年度にかけて、県民の参加により「ぐんま百名山」が選定されました。それらの山々も群馬の豊かな自然を感じることができ、県民に愛されています。
ぐんま百名山

登山の後は温泉で疲れを癒やしたい!

登山の後は、その疲れをしっかり癒やしたいものです。「温泉が魅力的な都道府県ランキング」1位(※3)にも輝いた群馬県は草津温泉、伊香保温泉、万座温泉、四万温泉、みなかみ18湯、磯部温泉、老神温泉の7大温泉地をはじめ、県内各地に源泉が湧き出ています。下山後は温泉にゆっくり浸かって温まる、何度も来たくなるぐんまの山旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
観光ぐんま:温泉コンシェルジュ

※1 文筆家かつ登山家の深田久弥が、実際に登頂した日本各地の山のうち、独自の基準で選定した名峰100座を主題とした随筆及びその中で紹介された 山々
※2 作家かつ登山家の田中澄江が、1980年に発表した随筆集及びその中で紹介 された100座
※3 出展:じゃらん宿泊旅行調査2021